天皇誕生日一般参賀に行ってきた
わざわざ物価も高く通勤も地獄な東京で暮らすからには、東京でしか出来ないことをすべきではないか。
皇居に訪れ天皇誕生日を皇室ファンの各位と祝うという行為はいかにも東京ならではである。
この天皇誕生日の一般参賀は、天皇誕生日当日、皇居正門(最寄り駅:二重橋駅)から参加が可能なのだ。つまり前日に「行っちゃおっかなー」と思い立ったら、テレビでよく見るあの光景に参加が可能なのである。
今年は平成最後の天皇誕生日の一般参賀とあって猛烈な混雑が予想されたが、田園都市線の通勤で慣らした今や都民の私。怯まず今年も行ってまいりました。
一般参賀、装備品
今上陛下のお誕生日は言わずと知れた12月23日。冬将軍が最もノリノリの真冬シーズンのため、厚手の靴下、手袋など万全の寒さ対策が必須である。万が一雨天の場合に備えて雨具か、フード付きのコートもお忘れなく。今年は残念ながら小雨がパラついた。
また、皇居入場の手前に携行品のセキュリティチェックがあり、手荷物の中が見分されるが、手ぶらで行けばこの携行品のチェックの列を回避できる。お出かけの際は財布とスマホだけ、という身軽お出かけルックで決められる方は、そちらでどうぞ。
皇居周辺はコンビニも自販機もないので、ペットボトル飲料くらいは持参した方がいいかもしれない。手荷物のチェックでペットボトルの中身はチェックされるが持ち込みは可能。ちょっと愉快だったペットボトルの中身のチェック方法は後述する。
ちなみに、ニュース映像で参賀客が振っているのをよく見る日の丸旗は、当日緑色の帽子を被った人が渡してくれるので、持参不要である。
続きを読む直通運転とは何か
「この電車は我孫子行き直通です」
これは小田急電車に乗車した際に聞かれる車掌のアナウンスである。この「直通」について、意味が分かる人には以降の駄文は全く必要ない。
ので、お近くの広告リンクをぽちっと押すなどして別のページへお進みいただきたい。それ以外の東京初心者の貴君は、ここに留まって東京サバイバルで必須の知識「直通運転」について学びたまえ。
直通運転(ちょくつううんてん)とは
鉄道における直通運転(ちょくつううんてん)とは、複数の路線・区間や鉄道事業者にまたがって旅客列車を運転することである。列車の乗り入れと表現されることもある。
お分かりだろうか。直通運転とは、別の会社の電車が同じ線路に切れ目なくつながっている状態のことを指す。そのため、小田急に乗ったつもりでも、代々木上原でいつの間にか東京メトロ千代田線になっている、ということが生じる。千代田線に直通している小田急は、代々木上原を越すと、その先は千代田線に変わるのだ。
乗り換え案内アプリに「直通」と書いてあった場合、それは乗り換え不要でその電車にそのまま乗っていればよいという意味である。
東京の電車にはこの「直通運転」が数多くある。どこの線がどこに直通しているかは、その都度乗り換えアプリなどで調べてほしい。
東京人は、直通運転のことを「乗り入れ」や「相互乗り入れ」などとも言う。こちらも合わせて覚えておかれたい。
直通運転、便利さの代償
直通運転をしている会社間の電車は乗り換えが必要ないため、一見とても便利で通勤時間を短縮できそうに見える。
しかしここは東京。そう甘くはないのがこの地である。
よくある例で説明しよう。
先ほども例に挙げた、東京メトロ千代田線は、東の端をJR常磐線に、西の端を小田急線に接続しており、他の線にサンドイッチされている状態になっている。このおかげで、千代田線ユーザーはJR常磐線や小田急への乗り換えが不要なのだが、困ったことに、そのいずれかの線に遅延が発生してしまうと、その煽りで快調に走っていたはずの千代田線まで、遅れが発生してしまうのである。
こちらの千代田線の運行状況ページを見てほしい。本日時点での内容は以下の通りである。
ご覧いただいた通り、千代田線自身のトラブルで発生している遅延は一件もなく、すべて他社線の影響で遅れているのだ。
つまり、直通運転とは、遅延発生の原因にもなる諸刃の剣なのだ。直通運転をしている路線を通勤・通学で利用する予定のある地方勢諸君は、ぜひ、該当する路線の過去の運行状況を眺めてから覚悟を決めてほしい。乗車する路線が元気いっぱい走っていても、その先の路線で何が起こるかわからない、それが東京の電車だからである。
東京知らないと恥ずかしい事実(その2)美容院の定休日は火曜日
上京という非日常の中にあっても、髪は伸びる。
ということで、初めて東京の美容院に行った時の話である。シャレオツな空間に委縮しまくりながら、話したくもない世間話を美容師さんと交わしていたときのこと。美容院の定休日の話になった。
「お店が火曜日定休日なので、私は火曜日に遊んでますね~」
という、美容師側の巧妙な誘導尋問に、私は迂闊にもこう答えてしまった。
「へー、こちらの美容院、月曜日休みじゃないんですね…」
この瞬間、美容師の目がきらりと光った。
「さてはお客様…?」
ここからは、コナンばりの推理披露である。すかさずこう畳みかけてくる。
「東京の美容院って火曜日休みがほとんどなんですよ。大阪とか関西の美容院は月曜休みらしいですけどね。
東京で美容院を日常的に予約する人は、東京の美容院が火曜日休みであることは知っているはず…。それを知らなかったということは…お客様、さては、関西出身で東京では初めての美容院ですね!?」
この後、私がどんな髪型になり、どのように家にたどり着いたかは覚えていない。
「東京の美容院の定休日は火曜日」、そのことを知らなかっただけで、一瞬にして田舎者&上京ホヤホヤがバレてしまう。
貴君が美容院でそんな恐ろしい体験をしないよう、この事実を胸に刻んでほしい。
東京知らないと恥ずかしい事実(その1)東京の23区だけ、市に所属していない
私はこれまで全く東京に興味がなかったので、「東京23区」という言葉は、聞いたことがあったが、それが特別な団体を示す言葉であることを知らなかった。
「名古屋にも熱田区とか中村区とか区があるし、そんな感じっしょ?」と思っていたのだ。恐らく、東京に全く縁もゆかりもない日本国民の大半はかつての私と同程度の理解であると信じたい。
しかし!(憤怒!)
地方から上京してくる(きた)貴君に告げたい!驚くべきことに、23区と呼ばれる東京の地区は、「緑区」や「瑞穂区」「守山区」(←ここまですべて名古屋市)と並列で語れない単位なのだ。
東京23区は「~~区」でありながら、地方自治体と同じステータスなのである!
つまり「世田谷区」の単位は生意気にも「名古屋市」や「豊田市」や「横浜市」と同じ括りなのだ。「区」のくせに税(区民税)を巻き上げ、「区」のくせに、お隣の区に引っ越す際には転出届を出さねばならない。
さらに驚くべきことに、23区は「区」でありながら、「市」には所属しない。23区の住所は「東京都○○市●●区」とはならず「市」をすっ飛ばして、「東京都」の次に「区」が続く。23区民の住所は「東京都○○区」となるのである。
そして極めつけは、英語表記で23区を表す場合は、「区」の部分はなぜかCityとなる。世田谷区は英語だと「Setagaya City」と表記されるのだ。もう全ッ然意味わかんない…
上記リンクは世田谷区のページである。よくご覧いただきたい。www.city.setagaya.lg.jp とある。一般的に、「区」で使われる「ward」はではないのだ。
地方民の常識を凌駕したこの23区にまつわる事実、東京人にとっては説明するまでもない常識であるらしい。恥をかく前に知っておく必要があるだろう。
更に難しいこと(詳しいこと)は以下ページに説明されているので、このブログのようなやわらか記事の内容を真に受けず、自身で正しい知識を身に着けてほしい。
東京通勤電車のイメトレおすすめ本
先日、東京の過酷な通勤について紹介したが、地方に居ながらにして東京の通勤の実情を知ることができるマンガがあるので紹介する。
流星課長は、東京通勤地獄の中でも最も過酷と言われるJR山手線(※筆者予想)で、どんなに混雑していても必ず座って帰る伝説のサラリーマン。
弱肉強食で成り立つ東京の通勤列車内をドラマティックに描く、実情を知るものとしては涙なしでは読めない不朽の名作である。
これから上京を検討している諸君、まずは流星課長を読みたまえ。
東京における通勤電車のお作法(基礎編)
東京の通勤ラッシュが過酷であることは皆さん承知だと思う。
私は初めて通勤電車に乗り込む際、その見たこともない異常な混雑に「さすがにこれには乗れないだろうから次の電車に乗ろう」と一本電車をやり過ごすことにした。しかし、次の電車がまったく同じ混雑ぶりで到着したとき「これが東京の日常なのか…」と絶望したことを覚えている。
さて、我々初めての上京組がこの過酷な通勤ラッシュに立ち向かうためには、まずその掟を学ぶ必要がある。
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